JAM

一次資料から地域の背景を考える

ベトナム国籍住民がほぼ同人数の愛知・大阪。仕事や学びはどう違う?

人数が近くても、地域の産業や働き方、学ぶ環境まで同じとは限りません。労働局と大阪府の資料を手がかりに、それぞれの地域の背景を見ていきます。

2025年12月のランキング

上位2都府県の比較

1位は愛知県の70,820人です。2位の大阪府70,728人とは92人差で、ほぼ同じ人数です。

1位

愛知県

70,820人

2位

大阪府

70,728人

人数差や倍率だけでは、個々人がその地域を選んだ理由は分かりません。以下では、資料から確認できる地域の背景と、その資料で説明できないことを分けて示します。

このページの要点

  • 愛知の雇用資料では、ベトナム人労働者と製造業の結び付きを確認できます。
  • 大阪の資料では、複数の在留資格による就労経路と、学ぶ場としての側面が見えます。
  • 居住者数と労働者数は異なる統計であり、組み合わせて就業率を作ることはできません。

それぞれの地域の背景

愛知:製造業との結び付きが見える

愛知労働局の届出資料では、ベトナム人労働者の就業先として製造業との結び付きが確認できます。これは愛知での生活を支える背景の一つと考えられますが、すべての人の仕事や居住理由を示すものではありません。 [1]

愛知県のベトナム国籍住民を見る

大阪:複数の就労経路と学びが見える

大阪労働局の資料では、専門的・技術的分野、技能実習、留学中の資格外活動など、複数の就労経路が示されています。在留資格の名称だけで、個々の仕事内容を決めつけることはできません。 [2]

大阪府の資料からは、府内が外国人留学生の学ぶ場でもあることを確認できます。雇用統計とは対象も時点も異なるため、同じ割合として比較はしません。 [3]

共通点・相違点

仕事の資料から見えること

愛知
製造業との結び付き
大阪
複数の在留資格による就労経路

愛知は産業、大阪は在留資格という異なる分類のため、同じ軸の比較ではありません。

学びの資料

愛知
今回確認した資料からは、同じ条件の県単位情報を掲載しません
大阪
府内が外国人留学生の学ぶ場であることを確認できます

資料がない項目を推計で補いません。

数字だけでは分からないこと

  • ・愛知を製造業、大阪を留学生だけの地域として単純化できません。
  • ・人数差を、特定の仕事や施策の効果として説明することはできません。
  • ・労働者数と居住者数から独自の就業率を計算することはできません。

出典

  1. 1. 愛知労働局「外国人雇用状況の届出状況(令和7年10月末時点)」

    対象時点: 2025年10月末。資料の限界: 事業主の届出に基づく雇用統計です。居住者数や就業率を示す資料ではありません。

    原典を確認する
  2. 2. 大阪労働局「外国人雇用状況の届出状況(令和7年10月末時点)」

    対象時点: 2025年10月末。資料の限界: 在留資格別の労働者構成を扱う資料です。住民全体の構成や仕事内容そのものを示しません。

    原典を確認する
  3. 3. 大阪府「数字でみる大阪府の国際化」

    対象時点: 留学生統計は2024年。資料の限界: 留学生統計と雇用統計は、母集団も基準時点も異なります。

    原典を確認する

原稿確認日: 2026-10-27

地域をさらに知る

地域を検索

都道府県または市区町村名を入力してください。